座り過ぎ

※本コラムは、ラウンドフラット社「筋肉研究所」メールマガジン(2016年6月3日発刊)に寄稿した原稿です。

 

 現代人の生活は、“Too Little Exercise. Too much Sitting.”――身体をあまり動かさず、座り過ぎ――と表現されます。機械化による便利な生活と引き換えに、日常で身体を動かす機会を失い、PCに長時間向き合うワークスタイルが拡大しています。

 

 現代人の多くは、朝起きてから夜寝るまでの時間の2/3を座位や横になって過ごしています。近年、座り過ぎによる健康リスクが明らかになりつつあり、「1時間座位を続けるごとに平均余命が22分短くなる」、「長時間の座位による健康被害は喫煙に匹敵する」と述べる研究者もいます。

 

 歩いたり立ち上がったり身体を動かすことは筋肉の収縮運動であり、この筋肉の収縮が血液循環を正常に保っています。しかし、座り姿勢では下半身の筋肉がほとんど活動せず、さらに裏腿やおしりが座面で圧迫され、循環機能が大きく低下します。このような生活スタイルが長期間にわたって続くと、体力低下や生活習慣病(肥満、糖尿病など)が引き起こされやすくなります。

 

 「座ること」自体は決して悪いことではありません。事実、座ることで大脳の活動が活発になり、物事を考えたり創造したりしやすい状態になります。この知的活動によって人間の文明は著しい発達を遂げました。

 

 問題は、1日の多くの時間を座って過ごす習慣です。人類は身体の構造を変えながら、はるか昔に二足歩行を手に入れましたが、現在主流となっている「座る」ことに身体は適応できていません。座り仕事が多い人は、1時間に1回は立ち上がり、身体を解放しましょう。5分ほど歩ければベストですが、そこまでできなくても、立ち上がってその場で10歩足踏みする、立って踵を10回上げ下げする、移動の際になるべく階段を使う、休み時間に歩くなど、こまめに身体(筋肉)を動かし、座り続けることで与えられる身体への見えないダメージを跳ね返しましょう。

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